受験生と受験生の親は必見!『集中に関する知識』10個のあれこれ

こんにちは。ORIONです。
受験生の皆さんは「集中して勉強しなさい」とかよく言われますよね。でも、具体的にはどうすればいいか、良く分からないってことありませんか? 「うちの子は集中力がないんです」という話も保護者面談で良く聞きます。本当にそうなのでしょうか。集中力がないのではなくて、どうすれば集中できるのか、という正しい知識がないだけなのかもしれません。そこで、今回は受験生の皆さんも受験生の親の皆さんも必見。知っておくと「おトク」になる情報をまとめてみたいと思います!
- 集中できる人は,午前中を大切にする。
- 「作業興奮」(作業を始めると脳が集中すること)を利用しよう。
- 「集中」と「緊張」はちがう。むしろ、リラックスしている方が集中できる。
- 喜怒哀楽それぞれの「感情」をうまく使うことで、集中力を高めることができる。
- 集中できる人は「その気」になる。気が散る人は「やる気」を出そうとする。
- 集中には「2種類」ある。
- できる人は集中力が持続するのではなく、短い集中を繰り返している。
- 「勉強は娯楽」と考える。楽しく勉強することが集中につながる。
- 読書家で集中力のない人はいない。
- 集中力に必要なことアレコレ。
- まとめ
集中できる人は,午前中を大切にする。
午前中は集中に適した時間であると言われています。その午前中を有効に使うためには,起床時間を毎日同じにすることが大事ですね。規則正しい生活から集中力は生まれます。休みだからと昼頃まで寝ていたり、夜更かしして睡眠不足になったりでは、集中力は生まれません。午前中を有意義に過ごすことから始めてみましょう。
「作業興奮」(作業を始めると脳が集中すること)を利用しよう。
「やる気があるから行動するのではなく,行動するからやる気が出る」ということをご存知ですか。脳科学的にも,作業を始めることで脳が興奮していくことが証明されています。これを「作業興奮」というのです。
「やる気になったら始めよう」と言ってダラダラしていても「やる気」はいつまでたっても出てきません。また、勉強に限らずやり始めたら集中してしまい、いつの間にか時間が過ぎていた、って経験ありませんか?
例えば、「ちょっと片付けようかな」と掃除を始めたら、ココも気になる、こっちもキレイにしようとか、どんどんはまっていって、大掃除になってしまったり、なんてこと私は良くあります。
作業を始めると脳からドーパミンという興奮ホルモンが分泌されて、集中力が高まるのです。作業をはじめることが大切。待っていてもドーパミンは出てきません。だから、やる気にならないときは、とにかく机に座って、簡単な計算などから始めてみましょう。これが良く言われる「やる気スイッチ」になるのです。
勉強は、まずとにかく始めることが大事。
「集中」と「緊張」はちがう。むしろ、リラックスしている方が集中できる。
「集中」と「緊張」を混同していませんか?
緊張状態にあると、そこに意識が集中しているような気になりますよね。でも本当は、緊張は集中の最大の敵。普段から「リラックス」している事が大事なのです。
スポーツもそうです。結果を恐れて、ビクビクしていてはいい結果は出ません。「楽しんできます」と言って出発したオリンピック選手が、メダルを取ったりするのもそのためです。間違えたら怒られる、と緊張して授業を受けるより、遊び半分みたいに楽しい授業の方が頭に入ったりする経験、ありますよね?
勝負どころこそ、リラックスして臨むと集中が得られるのです。
喜怒哀楽それぞれの「感情」をうまく使うことで、集中力を高めることができる。
一般的に「集中している」と聞くと,じっと机に向かい,静かに活動している姿を思い浮かべますが、これは誤解です。感情を上手に活用することで、集中力はアップするのです。それぞれの感情は以下のような効果があると言われています。
・「怒り」の感情は,行動力や問題解決力を高めてくれる。
・「哀しみ」の感情は,冷静でフェアな意思決定をうながす。
・「喜び」「楽しさ」は,創造力を高め,意思決定を速くする。
今、自分がどのような感情なのかを理解すること、そして意識的に感情をコントロールして必要な感情になれるように意識することで、学習効果が変わってきます。はじめは難しいかもしれませんが、是非チャレンジしてみてください。
集中できる人は「その気」になる。気が散る人は「やる気」を出そうとする。
「やる気を出す」のではなく、「その気」になることが集中のコツ。役者になったつもりで人格を使い分け、「その気」の自分を作れる人が成功します。例えば、「勉強を頑張っている自分はカッコいい」と思い込んでみること。そして、頑張っている自分を演じてみよう。つまり、頑張る姿を演じることで、形から入るということ。その形が、いつの間にか本物になっていくのです。
集中には「2種類」ある。
集中には、2種類あることをご存知ですか?
ひとつは、勉強など目の前のことに集中する「一点集中型」。そしてもうひとつは、スポーツや会議など、周りに対して意識を向ける「全方位型」の2種類です。
集中できる人は、この2つを状況に応じて使い分けていますが、勉強で特に必要なことは「一点集中型」ですね。そして、「一点集中型」の持続時間は最大90分であると言われています。だから90分たったら休憩を入れるようにすると良いでしょう。
できる人は集中力が持続するのではなく、短い集中を繰り返している。
1時間勉強しようと思って机に向かっても、すぐに飽きるのはよくあることです。1点集中型の持続時間は90分とも書きましたが、90分も持たないよ、という人もいますよね。そんなときには「今から10分でこのページを解き切る」「今から5分は暗記の時間」という具合に、時間や量を区切るようにしてみましょう。何もしないよりはよっぽど成果が上がります。10分を6回の勉強でも、同じ1時間!
いきなり長い時間頑張るのではなく、自分が集中できる時間を何度も繰り返すようにしてみよう。
「勉強は娯楽」と考える。楽しく勉強することが集中につながる。
要は気持ちの持ち方です。勉強は嫌だなあ、と思っていては集中できません。でも、実はもともと勉強は「知的な遊び」として誕生したのです。それが文学や哲学、芸術などに発展して、現在に至っているということです。本来、勉強は「知的な遊び」なので、楽しく勉強することが集中につながるのです。「今まで知らなかったことが分かってくる」「できなかったことができるようになる」という事は、すごく楽しいことですよね。そう思って、始めてみましょう!
読書家で集中力のない人はいない。
日常生活では、知らず知らずのうちにマルチタスクをこなしていますよね。例えば、パソコンを見ながら、誰かと話したり、携帯のメールに反応したり、というようなことです。テレビを見ながらご飯を食べたり、なんてことも普通ですよね。でも、そんな状況では集中力はつきません。集中力は、一つのことに没頭することで鍛えられていくのです。本に没頭しているときは、活字を追い、書いてあることを理解しようと脳が忙しいので、それ以外のことができず、自然に集中できます。だから、脳に本に没頭する習慣をつければ、本物の集中力が鍛えられるのです。だから集中力を鍛えたいならば、読書の習慣をつけるように意識しましょう。
集中力に必要なことアレコレ。
・集中するには,その物事に関する基本的な知識が必要である。
物事を考える際の集中には、その物事に関する知識は欠かせません。知識が全くないことについて考えようとしても、集中はできないのです。勉強であれば、小学生に高校生の教科書を読みなさいと言っても集中して読むことなどできないですよね。集中して取り組むための学力の土台や知識があるかどうか、それを確認することが大前提です。
・嫌いな人やものが近くにいる(ある)と,集中できない。
自分にとって嫌な相手やものから離れるだけで、集中できるということは珍しくありません。気持ちよく机に向かえる環境を作りましょう。
・他人と競争すると気が散りやすく、自分と競争すると集中できる。
周囲の他人と競争するのではなく、昨日までの自分自身と競争することを考えましょう。他人との競争は、相手のことが気になって、気が散ってしまうのです。自分と向き合い、自分との競争を意識しましょう。
・「自分が関与できないこと」に意識を奪われないようにする。
例えば,他人の行動はコントロールすることはできないですよね。このように自分がコントロールできないことについては考えず、自分のコントロールできることに、100%の力を注ぐようにしましょう。
まとめ
どうでしたか?
10個の項目の中で、一つでも参考になることがあれば、実践してみてください。集中力は、一生の宝物になります。集中力がある人とない人では、長い人生の中では、大きな差がついてきますから。
そのためには、勉強ももちろんですが、目の前のことを楽しむこと、それが一番ですよね。楽しいことに没頭できる、そんな毎日を送ることができたら、素晴らしい人生になりそうです。
集中に関する記事の続編は下のリンクからどうぞ!
NG勉強法に注意!
こんにちは。
夏らしい太陽が降り注ぐ日が増えてきましたね。夏休みは、受験生にとっては天王山。その他の学年の皆さんも成績を一気に伸ばすチャンスです。そこで、今回のテーマは「NG勉強法」。今一度、自分の勉強方法を見直して、成績向上のヒントがつかめれば幸いです。では、早速いってみましょう!
【NG勉強法1】作業しただけで勉強したと思ってしまう
ノートまとめや教科書に線を引く作業、単語帳を作る作業をしただけで満足してしまっていませんか?
作業をする中で内容が頭に入る場合もありますが、作業自体が目的になってしまうと知識が頭の中に入ってこない可能性があります。時間ばかりがかかって学習の内容が身につきません。また知識が入ってきていても、アウトプットが足りないと実践力がつかず知識も定着しづらいです。
作業だけに一生懸命になるのではなく、問題演習をして知識をしっかり身につけ、実践力をつけましょう。手を動かすだけでなく頭を働かせることが大切です。
【NG勉強法2】問題を解きっ放しにしている
問題演習をしてわからないところや間違えた問題があったときに、なぜ間違えたか、どこがわからなかったかを解決しないままにしている人は要注意です。
理解できていない部分がそのままになり、いつまでも同じところでつまずくことになるため効率が悪くなってしまいます。
分からなかったところや間違えたところは、解説を読んだり学校や塾で質問したりして、早期に解消しておきましょう。また、つまずいたポイントが解決したら、再度同じ問題を解き直して理解できたかどうかチェックすることも重要です。
一見地道な作業ですが、問題演習と解き直しを繰り返すことで結果的に効率よく解法や知識を身につけられることになります。

【NG勉強法3】暗記を避けようとする
暗記は効率が悪いと思っている人もいるかもしれませんが、覚えないとできない問題もいつかは登場します。暗記を避けていると覚えていないポイントでいつもつまずくことになるため非効率です。
例えば英語や古文では、単語を覚えなくてもある程度推測できるという側面はありますが、毎回推測するよりも意味を覚えていた方が問題を解く際に効率がいいと言えます。それに当然、正しい意味を覚える方が正確性も上がり、確実に知識が身につきます。「なんとなく推測できるから」というやり方は改めましょう。
また、一見暗記が不要だと思われる数学や算数でも、解法や公式を覚える必要があります。解法を覚えることを避けていると、毎回時間をかけて解法をひねり出すことになってしまいます。
最低限の英単語・古文単語や、数学・算数の基礎的な解法は、積極的に暗記するようにしましょう。
【NG勉強法4】一度で全部覚えようとする
単語帳や参考書の内容を一度で全部覚えようとして、じっくり通読する人もいるでしょう。一度で覚える方が効率的だと思われるかもしれませんが、記憶の定着には反復が重要です。一度にすべて覚えようとしても記憶が定着しないため、時間ばかりかかってかえって非効率だと言えます。
暗記すべき内容は、繰り返し見直して覚えるようにしましょう。数学などの解法についても、同じ問題を2~3回繰り返すことで定着するようになります。
まとめ
いかがでしたか。自分に合った勉強方法は、一生の宝になります。学生時代だけでなく、一生勉強は続きますから。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
バットエンドはない。僕たちは途中だ。
「生きている限りバットエンドはない。僕たちはまだ途中だ。これから続きをやるのだ」
これは芥川賞も受賞したピース又吉さんの小説の一節。
そしてこの言葉は、近畿大学卒業式で又吉さんが行った講演の中でも語られています。
「君たち卒業生はこれから社会に出る。社会に出た後の人生にはいくつも理不尽なことや辛いことが必ず待ち受けている。
そう言う理不尽で辛いことは必ず起こるし、絶望してただ排水口を長い間見つめているだけの時間を過ごす日もきっと来ると思う。
そう言う期間はもしかしたらとても長く続くかもしれないが、そう言う辛い日々と言うのはその後必ず来る嬉しい出来事の前フリだ。
人生にバッドエンドはない。
常に今は途中で必ず先があるのが人生だから自分を見失わないで生きて欲しい」
要約するとこんな内容でした。
映画とか小説とか、とても感動的なラストで終わることが多いけど、それは人生の一部を切り取ったに過ぎなくて、その先があるんだよな、って感じていました。ハッピーエンドって言っても、それは映画や小説の中だけであって、実際には続きがある。もちろん感動して泣いたりもするんだけど、まだ終わりじゃないから油断するなよ、ってそんな風にも思っていました。
だから、「バットエンドも同じで、生きていれば続きがある。だから希望を捨てないで過ごそう」という又吉さんのメッセージは、なんだか心に響いたのです。
人間の記憶って、不思議だなあって思うことも多くて、長く生きていると自分に都合が悪い、嫌な記憶はどんどん忘れたり、薄れたりしているようにも感じます。その時は、人生の終わりみたいに思っていても、「振り返ればあの時の自分があって今がある」なんていう風に語って、いつのまにか浄化したり、美化したりしていることがいくつもある。つらい経験をそのままの生々しさのまま背負っていたら、生きるのは大変だから、そういうメカニズムになっているのかな、とか勝手に思っている。僕が楽観的なだけかもしれないけれど。
時間が解決するよ、っていうこともあるけど、実際には時間は何も解決してくれやしない。ただ、時間とともに記憶が薄れて、楽になるだけのことなのではないだろうか。でも、それでいい。生きてさえいれば、嫌なことを忘れて、前を向けるということの方が大切だよね、と思います。
今日も最後まで読んでくれてありがとうございます。誰の人生にも、ただ排水溝を見つめている時間だけのはやってくる。僕の人生でも、これからまだそんな時間が来るかもしれない。そんな時はこの言葉を思い出そうと思います。
時計の長針と短針
時計の針って面白くて、長針と短針は1時間に一度、出会うそうです。
1時5分頃、次に2時10分頃、そして3時15分頃というように。
そうやって出会って、長針が追い越して、またしばらくすると追いついて。
キングコングの西野さんが、近畿大学の卒業式で行ったスピーチの一部です。
長針と短針は、毎時間重なるんですけど、11時台だけは重ならない。
短針が逃げ切ってしまうのです。
そして、次に重なるのは12時ピッタリ。
鐘がなるときです。
何が言いたいのか、伝えたいメッセージは
「鐘が鳴る前は報われない時間がありますよ」という事です。
がんばっても追いつけない、報われない時間がある。でもその先で、必ず鐘が鳴る。
誰の人生にも11時台は必ずある。でも大丈夫。
時計の針は必ず重なります。
・・・というスピーチでした。
僕は西野さんが特別好きなわけではないけれど、
お笑いから始まり、絵本作家になって、映画つくりにも挑戦していて、
ディズニーを超えたいとか語っている生き方は、すごいなあと思う。
確かに人生はいいときばかりではなくて、それは僕みたいに平凡な人間でも同じで、
いいこともあれば悪いこともある。
良くないことが続いているときに、絶望するのではなくて、必ずそこから抜け出せるんだ、と信じる気持ちが大切なのですね。きっと。
今は11時台、もうすぐ鐘が鳴るぞ、と思う気持ちを持つこと。
今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
時計の針は必ず重なる、そう思って今日を過ごしていこう。
アドラー心理学
多くの人は、人生の節目において、現在の自分を見つめ、過去を振り返り、そして未来に向かって「もっとがんばりたい」と思った経験があるのではないだろうか。
学生ならば、成績表をもらったときに、「うん、やっぱり努力が足りなかったな。よし次はもっとがんばるぞ」とか決意したりしますよね。
社会人であっても、結婚や転勤、または新年など様々な節目のたびに、気持ちを新たに「頑張ろう」と思ったりするのではないでしょうか。
そして、しばらくはがんばるだけれど、いつしか気持ちが薄れ、日常に流されて、いつもの自分に戻っている、なんてことも少なくないのではないでしょうか。少なくとも私は、何度もそんなことを繰り返している気がします。
そして、ふとした時に、「この頃どうもやる気が出ないなぁ。もっと頑張らなくてはいけないのに…」こんなふうに感じることもあるのでは。。。
もちろん、決めたことをしっかりと貫き通し、成果を出せる人もいると思います。しかし、私のようにいつしか決意した気持ちが薄れていってしまう人も少なくないのではと思います。
では、なぜ時間の経過とともに、決意の気持ちは薄れていってしまうのでしょうか。
それは、「心のガス欠」になってしまっているからなのです。節目で決意した時は、十分にあった「やる気」に対し、何らかの阻害要因が働き、一時的に「心のガソリン」が切れてしまっている状態なのですね。これが、「心のガス欠」の状態です。
今回は、この心のガス欠を引き起こす「阻害要因」について、アドラー心理学の視点からまとめていきます。
アドラー心理学
一時的にやる気をなくし、でもそんな自分を何とかしたいという思いがあり、必死にもがいている人が、その状況を脱出するための処方箋はあるのでしょうか。
その答えを探るための大きなヒントになるのが、「勇気づけの心理学」といわれるアドラー心理学です。
アドラーは、「勇気」という言葉を「困難を克服する活力」といい換えています。これはまさに「やる気」のことですね。だから「やる気が出ない」というのは、アドラー流にいえば、勇気がくじかれた状態という事なのです。
そして、アドラー心理学によると、勇気がくじかれて、やる気を損なう要因は大きく3つあるそうです。この3つの要因について整理してみましょう。

1つ目の要因:「目標が見えていない」
ひとつ目の要因は、目標が見えていないという事です。よし、頑張るぞ、と決意を固めても、具体的な成果目標や行動目標を定めていなければ、その気持ちはいつしか薄れていってしまいます。気持ちだけが空回りして、先に進まない状態になってしまうのですね。どこに向かっているのかわからなければ、人はやる気の出しようがない。だから、がんばろうって気持ちになった時は、きちんと目標を定めることが大事なのです。
2つ目の要因:「目標が高すぎる」
高い目標に向かって突き進むのは、一見すると正しい姿勢に思えますよね。成績も受験もある意味では競争ですし、社会に出ても様々な競争はあります。2番目でいいや、と思っていれば、3番目になってしまう。だから一番上を目指すのだ、と思う人も多いでしょう。そんな方々には、「目標を高くすることの一体どこが問題なのか」と疑問に思うかもしれません。
しかし、アドラー心理学では、高すぎる目標はやる気を損なう要因として要注意とされています。挑戦する前から「こんなのムリだ」「絶対に達成できない」と心のどこかで諦めてしまう可能性があるからなのです。
周囲の人々の期待などから、自分の意思とは異なるところで、高すぎる目標を課せられてしまうこともあるかもしれません。親が●●高校に行ってほしいと言っている、お前ならこのくらいの成績が取れるだろう、などと言われる場合です。
こんな時はどうするか。
そんなときは、真に受けて未達に終わり、挫折感を味わうのではなく、自分で納得できる目標に置き換えてしまえばいいのです。
いわば、目標を「値引き」するのですね。これは目標を下げるという事ではありません。自分が納得できて、頑張ることができる目標を第1段階として、スモールステップを踏めるようにするのです。いきなり高いところを目指すのでなく、手が届きそうな、少しがんばれば達成できそうなところから、段階的に進むのです。
このようにして、高すぎない目標を目指すことが大切なのです。
3つ目の要因:「自己イメージが極端に低い」
目標と現実にギャップがあるのは当然なので、そのギャップを正しく認識し、正しく扱うことができれば、むしろ有効な動機づけとなります。
しかし、そのギャップから生まれる劣等感が強すぎる場合に「やる気」が損なわれることがあるので注意が必要です。「どうせ自分なんて」が口癖になっている人などは、このケースに当てはまることが多いようです。
そのような場合は、自己イメージが低いからギャップが大きいのだ、だから自身が持てないのだ、という事をしっかり認識することから始めましょう。そして、自分が思うほど、自分はダメな人間ではないんだ、と言い聞かせてみましょう。
目標を達成した自分の姿、成功したイメージを思い浮かべ、前向きになれるように気持ちを切り替えていきましょう。そして、心の中にある「頑張りたい」という気持ちと真正面から向き合ってみましょう。
まとめ
がんばろう、と決意することは簡単。難しいのは、その気持ちを持続すること。そして、それを行動にしていくことですよね。
七転び八起きという言葉もありますが、人は何度でもやり直せるのです。一度の失敗であきらめずに、フレッシュな気持ちで何度でも立ち上がる。そんな人がいつか成功をつかむのじゃないかなあと思うのです。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
逆風は振り返れば追い風になる
「逆風は振り返れば追い風になる」
最近見た映画の中のセリフで聞いたフレーズです。苦しい状況の中でも、少し視点を変えれば、前向きに状況は変わる、という意味でしょうか。何か、琴線に触れて、心に残りました。発想の転換と言えば簡単ですが、いざ逆風に吹かれているときに、それを追い風にすることはなかなか難しいですよね。
逆風がないと飛行機は飛ばない、という言葉もあります。逆風を受けてこそ、飛行機は強い揚力を得ることができるのです。逆風を、力に変える。それは、実生活ではとても難しいことでもあります。
自分の人生を振り返った時に、なにくそってことがエネルギーになったことは、確かにありました。「お前には無理だよ」って先生に言われて、その言葉を見返すために必死で努力した経験があります。その言葉を放った先生は、たいしたつもりもなく、何気なくその言葉を放っていたらしいのですが、言われた本人だけがムキになって。
風を感じる感受性が、若い人と年を取った人では違うのかもしれません。やっぱりその辺の感性は、年を取ると鈍くなるのかもしれない。
逆風が吹いているのに、まあ何とかなるかと思ったり、実際に経験があるから何とかその状況を切り抜けたりできてしまう。無難にこなせてしまうのですね。
「無茶と書いて、チャンスと読め」
同じ映画に出てきた言葉。
無茶と書いてチャンスと読め
これも年齢とともに薄れていく感覚。無茶をしたらどうなるか、それを経験から分かっているから自粛してしまうのが年寄りなんだろう。可能性が低くても、そこにチャンスがあるならば、勝負するという感覚。男はこれをなくしてはいけない。
自分が生きてきた爪痕を残せている人は、きっとこの感性を持っている。
逆風に立ち向かい、成功の可能性が少ない無茶をする、そんな生き方を貫くのが男のロマンですよね。
映画の感想と独り言でした。最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
コロナウイルス
2020年4月現在、コロナウイルスが猛威を振るっています。
4月20日に各自治体より報告された感染者数は360名(患者156名、無症状病原体保有者13名、陽性確定例(症状有無確認中)191名)、死亡者15名。
また、今回の発表で、国内感染者は10,973名となったそうです。
緊急事態宣言も出されて、今後はロックダウン(都市封鎖)などもあるかもしれませんね。もうね、まさに映画の中のようなことが現実に起きているのです。
学校や塾も3月から休止状態になっていて、子供たちの学びの環境もとても不安定になっています。お亡くなりになった志村けんさんをはじめ何人もの著名人の感染も報道されていて、オリンピックはもちろん他のスポーツやコンサートなどのイベントも次々に中止や延期という事態に。私も楽しみにしていたゆずのコンサートが延期になってしまいました。
外出自粛要請もあり、休日も外出できないので、必然的に家にいる時間が多くなる。もうこうなったら家にいる時間の楽しみを見つけて過ごすしかないですよね。そうやって、日々をつないで生きていく。こんな時期だからこそ、今日を元気に過ごすことが、生きることそのものなのではないでしょうか。
先が暗くて今日を元気に過ごせるものか、というのもひとつの考え。洞窟の中で、元気でいられる光を探すというのもまた考えですよね。
こんな事態のさなかだからこそ、今日を大切に生きる、という事を考えさせられるのです。

で、昨日はとても良い天気だったので、ずっとサボっていたベランダの掃除をしました。
我が家のベランダはちょっとこだわって広めに作ったいこいのスペースです。テーブルひとつとイスが4つ置いてあって、床はオレンジのタイルを敷いています。そのタイルにバーッて水をかけて、モップでゴシゴシ洗って、手すりもキレイに拭いて、しばらくすると額にはじっとり汗がにじんで。
妻も出てきて、窓にホースでバシャバシャ水をかけて、ベランダに面した部屋の窓の掃除。いつもはめんどくさくて、後回しにしていたのだけれど、やり始めると思ったより楽しい。こんな風にのんびりとベランダ掃除をするのもなかなかいい休日の過ごし方だなあ、なんて思うのです。そう、人の考えなんてとっても身勝手なものなのです。
ひとしきり掃除を終えて、きれいになったベランダで、青空の下のビール。
昼に飲むビールはどうしてこんなにうまいのだろう。格別。
妻はコーヒーを飲みながら、ぽっかり浮かんだ雲が、ウサギみたいだと言う。いやいや、鳥だよあれは、なんて平和な会話を交わしたりするのも平和でいいですな。
夜は、最近話題のZOOM飲み会とやらにチャレンジしました。これはすごいですね。ZOOM飲み会、まだやっていない人は、是非やった方がいいですよ。友達とオンラインで集まって、それぞれがそれぞれの場所で飲んだり食べたりしながら、ワイワイできる。思ったより自然で、あっという間に時間が過ぎていました。きっと、コロナ騒動がなければ、ZOOM飲み会なんてやらなかっただろうし、って考えると悪いことばかりではない。
先が見えない長い洞窟の中だからこそ、日々を楽しんで、その毎日を紡いで生きていこう。そんな風に思うのです。
今日も最後まで読んでくれてありがとうございました。
2020年度 神奈川県公立高校入試問題を総括しよう
2020年4月現在、コロナウイルスが猛威を振るう中、小中学校だけでなく、高校も大学も休みになり、学習塾さえも休業を余儀なくされています。受験生にとっては、先の見えないこの状況は、非常に心配ですよね。子供たちの学びを止めないためにできることは何なのか、経済対策や医療対策とともに重要な問題です。
さて、今回は今春2020年度(令和2年度)の神奈川の公立高校入試問題を振り返ります。学校が休みの今こそ、前学年の復習や自分の弱点克服のための学習ができる良い機会であると捉え、そのための一助になれば嬉しいです。
2020年度入試の平均点は?
神奈川県教育委員会は3月24日(火)に「令和2年度神奈川県公立高等学校入学者選抜学力検査の結果」を公表しました。この発表資料をもとに、学力検査の合格者平均点の推移を下にまとめました。
英語 49.4(-0.4)
数学 55.7(+5.4)
国語 69.1(+10.0)
理科 55.9(-5.9)
社会 58.2(+15.7)
合計 288.3(+25.3)
まず、5教科全体の合格者平均点について、2020年度は288.3点と2019年度から約25点上昇していました。今年はマークシートが導入されて、4回目の入試でしたが、平均点からは大幅な易化といえます。今年の平均点は、直近の3年間の中では最も高くなりました。
昨年3月の県教育委員会では、数学での正答率の低い問題の多さ、理科の平均点の高さ、社会の平均点の低さなどが、問題点として指摘されていました。今回の難度の変更は、この点を見事に反映したものといえます。
つまり、平均が高いと言われていた理科の得点は6点近く下がり、平均が低いと言われていた社会は15点も上昇しました。正答率が低い問題が多いとされていた数学も5点以上上昇しています。
個人的には、国語が高すぎること、英語が低すぎることが気になりますが、これは今後の動きに注目ですね。
参考) 過去の平均点い関する記事はコチラ
神奈川県公立高校入試の難易度や平均点について - in my life
https://www.slow-life.work/entry/2019/06/26/070000
教科別の難易度
理科
教科別では理科が、2019年度易化の反動で難化し5点ほど下がりました。しかし、2018年は平均点が45.3点であったこと、それ以前は平均点が50点以下であったことを考えると、直近2年間は長期的には易化傾向であり、恐らく2020年度の55.9点は県教委の狙いに近い難易度であったのではないかとも考えられます。全国でも屈指の高難度だった2014年・2015年はもちろんのこと、2016~2018年ほどの難しさはすでにありません。
数学
数学・国語・社会は比較的取り組みやすい問題だったこともあり、それぞれ合格者平均点は上昇しました。数学では大設問の数が減ったり、出題の順番が変わるなど形式の変化はありましたが、落ち着いて取り組んだ生徒は得点をしっかりと伸ばしたと言えます。私の教えている生徒の中にも「証明問題はいつも最後だったのに、途中で出てきたのでびっくりした」という生徒もいましたが、そのほとんどが数学を苦手にしている生徒であり、数学を得意とする人ほど、昨年よりも得点しやすかったのではないでしょうか。
国語
国語は今回69.1と最も平均点が高い科目でした。3年間の平均点の推移を見ていくと、2018年度(65.6点)→2019年度(59.1点)→2020年度(69.1点)と推移しています。昨年大幅に平均点が下がり、その反動で今年は直近3年間で最も高い平均点となりました。特に古文は解きやすく取り組みやすい問題でした。
社会
平均点が15点も上昇した社会ですが、ここまで平均点が上昇した要因は得点分布の上位層です。80点以上の得点を取った生徒の割合が、2018~2019年度は3%ほどでしたが、2020年度は20%を超えました。また、今年の傾向としては、公民の正答率の高さもあげられます。情報社会に関する説明や医療費負担に関する問題などは正答率が95%ほどでした。社会では単なる知識の暗記ではなく、資料やグラフを活用する力も必要になっていますから、そのような問題のトレーニングが大切です。
英語
英語は相変わらずの高い難易度であり、5科目の中では唯一平均点が50点を切っています。得意な生徒は高得点が取れる反面、苦手な生徒は全然取れないという2極化が顕著です。語学ですから、短期間ではなかなか力がつきません。中1~2年生のころから英検なども活用し、コツコツと力をつけてほしいです。
まとめ
結果の概要には、以下のような問題では正答率が低かったとあります。
・条件を正確に読み取り考察することが必要な問題
・知識や与えられた情報を条件に合わせて整理し、活用する問題
・複数の分野で学習した知識・技能を活用した思考力・判断力を問う問題及び、概念の理解を問う問題
ここから、受験生に求めている力がよくわかりますし、対策の方向性も見えてきますね。
つまり、基礎知識をきちんと身につけ、それを結びつけながら物事を考えて理解を深める、一方向だけでなく異なる視点からも考えてみるといった訓練を日ごろから積んでおく必要があるといえます。

特色検査
どんな問題だったの?
2020年度は県立の進学重点校と同エントリー校の計17校で共通問題と共通選択問題を組み合わせた形式による特色検査が実施されました。
全校共通の問1・問2に加え、共通選択問題の中から学校ごとに2問を選んで出題するというスタイルは2019年度と変わりません。
しかし、2020年度の特色検査平均点は2019年度より大きく下がったようです。その要因の一つは、2019年度は取り組みやすかった問1が、2020年度では大きく難化したことです。はじめの問題が思ったより難しかったことで、後半の時間不足や心理的な「あせり」などが影響したのではないかと思われます。
さて、多くの受験生が苦戦したと思われるのが共通問題の問1ですが、どのような問題だったのでしょうか。
英語の会話文をベースに展開され、缶を題材に数学の知識を問う、さらにリサイクルをテーマにした資料(グラフ)を読み取って解答するという教科横断型の出題でした。選択肢も複雑で、正解を導くまでに非常に手間と時間がかかる難問でした。いきなりこの問題ですから、時間を使って解くのか、飛ばして後半の問題に先に取り掛かるのか、という判断も重要でした。
共通選択問題は2019年度の4問から1問増え、5問(問3~問7)の中から各校が2問を選択しました。
漫画「コボちゃん」を題材にした表現力をみる新しいタイプの出題がされたことは特徴的で、昨年まで作文による独自の特色検査を実施していた横浜緑ヶ丘高校や、新規の実施校である川和高校、光陵高校、多摩高校の4校で採択されており、湘南高校や翠嵐高校など、既存の実施校(7校)では採択されていません。
特色検査で合否が決まる?!
進学重点校や同エントリー校など特色検査の実施校では学力検査の易化で差がつきにくくなっています。つまり、これらの学校では、学力検査(5教科)の受験者平均は概ね400~450点に上がり、受験生の得点が接近しているのです。そのため、差のつきにくい学力検査にかわって、特色検査の得点差が合格・不合格に大きく影響しました。
特色検査については、これまで以上にしっかりとした対策を行う必要がありますね。
まとめ
さて、2020年度の神奈川県の公立高校入試問題についてまとめました。今現在、コロナウイルスが猛威を振るい、小中学校はもう2か月近く休講になっています。全国に緊急事態宣言も出て、5月以降もどうなっていくのか、先の見えない状況です。受験生の皆さんは、思うように勉強ができない状況ですから、本当に心配ですよね。
でも、条件はみな同じなのですから、できることをコツコツやっていきましょう。冒頭にも書きましたが、学校が休みの今こそ、前学年の復習や自分の弱点克服のための学習ができる良い機会であると捉え、前に進んで行きましょう。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考) 過去の平均点い関する記事はコチラ
神奈川県公立高校入試の難易度や平均点について - in my life
https://www.slow-life.work/entry/2019/06/26/070000
教育革命のEdTech(エドテック)を徹底解説
今、世界中で注目を集める「EdTech(エドテック)」ってご存知ですか。
Edtechとは、Education(教育)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせた造語なんだそうです。つまり、テクノロジーを使って教育にイノベーションを起こす取り組みなんですね。とても期待ができそうです。「教育×IT」というようなキーワードを目にしたことがある人は多いと思いますが、今まさに教育現場にテクノロジーの大きな波がやってきているのです。今回は、この「EdTech(エドテック)」についてまとめてみたいと思います。「勉強は黒板とノートでするものだ」という常識がくつがえる未来は、すぐそこに来ているのです。
EdTech(エドテック)の今
EdTech(エドテック)はアメリカシリコンバレーを中心に導入の動きが起こっているそうです。日本でも様々なサービスがスタートしていますが、目にしたことはありますか。例えば、小中高生向けの教育をサポートする「スタディサプリ」などはCMなどでも紹介されているので、ご存じの方も多いでしょう。
近い将来、益々注目されることは間違いないと言われています。
eラーニングとの違いは?
一方で、日本では、少し前から教育ICT(Information and Communication Technology)と呼ばれる取組みもスタートています。eラーニングという言葉はここで生まれました。
ん?何?何? Edtechとeラーニングって、何が違うの?
そんな疑問を持つ方も多いのではないのでしょうか。正直に言うと、「横文字ばっかり使うなよ。良く分からないよ。」って私も思います。
Edtechもeラーニングも、「教育×IT分野」というくくりの中では同じなのです。だからコンピュータなどのデジタル機器、通信ネットワークを利用して教育や学習を行うという点は共通点なのです。
では、両者の決定的な違いは何なのでしょうか?
それは、Edtechが進化を続けているインターネットをプラットフォームにしているという点です。つまり、eラーニングとの違いとしてEdTechには双方向性・匿名性・低コストといった特徴があり、教師が生徒に一方的に教材を提供するのではなく、時間や場所を問わず相互のコミュニケーションができるのです。これにより、より多くの人に、手軽に学びの機会を提供できるようになる点が期待されています。「いつでも、どこでも」効率的に学ぶことができるのです。そして近年、Edtechの分野で活躍する非営利団体も登場して、広がりをせています。
Webサービスやクラウド技術の発展によって、学習サービスのIT化が低コストで実現できるようになったからこそのEdtechなのですね。テクノロジーの進化って素晴らしい。私が子供のころには考えられなかった状況で、本当に驚きばかりです。未来の学びの姿であったようなことが、まさに現実になってきているのですね。
そして広がるEdTech
今まで公の教育分野は主に、文化省などが管轄してきたため、こうしたITを活用したサービスが普及しにくい傾向にありました。しかし、これから少しずつ変わっていきそうだと言われています。
その一つの要因として、政府は2020年までに1人1台タブレットを配布する方針を発表したこともあります。そして、学校や塾など教育を実際に提供する現場で活用されるアプリ・サービスや、自宅や外出先などいつでもどこでも受講できるオンライン学習の配信サービスなどでテクノロジーが導入されはじめてきていることもあります。
さらに政府は2022年までに単年度1,805億円の地方財政措置を講じ、ICT環境の整備に取り組むとしています。具体的な内容としては、1日1コマ分程度、生徒1人に対して1台PCを使用できる環境、授業を担当する教師一人1台PCを使用できる環境、超高速インターネット及び無線LANを100%の整備、電子黒板の導入などです。
また政府は、生徒向けのICTの整備だけではなく、教師向けのICTの整備も進めています。学校や学級運営に必要な情報や、生徒の状況、学習記録データなどを一元管理・共有できるシステムを構築し、学びを可視化することで業務の効率化をはかり、その分学習指導の質の向上に注力できるよう取り組んでいます。
今後、このようなICT環境の整備が進む中で、教育テクノロジーサービスを提供するマーケットがどこまで成長するか、それがポイントです。日本の教育現場にEdTechが広がることを期待しちゃいますね。

教育テクノロジーサービスの成長
EdTechは進歩を続けるテクノロジーの力を使い、教育にイノベーションを起こすビジネス領域として世界中で注目を集めています。この分野で成功しているサービスはまだま多くはありません。今後、どのような方向性で成長していくのか、成長を期待されているのか、という点をまとめていきましょう。
①オンラインで講義を受けて学習できるサービス
インターネット環境があれば、好きな時間に好きな場所で好きなだけ学習ができるのがオンラインで講義を受けられるメリットです。EdTechの火付け役ともいえる欧米の一流大学を中心としたオンラインで講義を受けられるMOOC(Massive Open Online Course)が人気を集めています。「一流大学の講義が無料で見られる」「課題や試験がある」「一定の水準に達すれば修了証をもらえる」などが人気の理由です。MOOCの有名なサイトとしてビル・ゲイツなども支援しているNPOのKhan Academyや、世界中の60以上の大学の講義が受けられるCourseraなどがあります。
②教師や生徒のコミュニケーションを促進する教育向けのSNS
たとえば、学校の教育向けSNSとしてEdmodoがあります。授業内容についての質問やディスカッションができ、宿題の配信・提出、また連絡ツールといった教育をサポートする機能があります。アカウントが先生・生徒・保護者にわかれており、生徒の状況を先生と保護者で管理・共有ができ、安心して利用できます。
③教える側の先生のコミュニケーションの場
これは、「SENSEI NOTE」というサービスがあります。学校の枠をこえたオンライン職員室として、先生方が日々の教育に対する意見交換が行われています。また、教材・資料も共有できるので、教育の品質の向上にも役立てられています。
教育の進歩には、教師・講師といった教える側の技術の向上も重要な要素ですから、このようなサービスの普及は素晴らしいことですよね。
④学習状況を的確に管理し、効率よく学習すること
これもEdTechで注目されている分野です。学習するためだけではなく、教師・教員や塾の講師が生徒の学習状況を把握・管理するツールなどにもIT技術が導入されているのです。
例えば、オンライン上に教材を置くことを考えてみてください。教材の配布コストを減らし、アップデートが簡単にできるなどメリットが生まれますね。しかし、さまざまなユーザーを正確に管理し、どの教材をどのように使うかという指示が必要になるといった問題点がありました。これを担当者が解決するにはWebに対しての技術や知識が必要となり、多くの時間とコストがかかります。この問題を解決するために開発されたのがLMSです。
LMS(Learning Management System)とは、教材の配信や成績などを統合して管理する学習管理システムです。その主な機能は、「ユーザー・教材の管理」と「学習の進捗状況の管理」であり、ユーザーに合わせた教材や講座を割り当てられ、効率的に学習を進めることができます。教育のデジタル化に向けては、生徒と教師それぞれが扱いやすい機器やシステムの導入し、ICT環境の整備を進めることも重要になるのです。
まとめ
EdTechとは、教育とテクノロジーが融合した教育革命です。今後、この流れはさらに広がりを見せていくでしょう。ICTの進歩により、「いつでも、どこでも」効率よく学ぶことができる未来が来ることが期待できます。
「勉強は黒板とノートでするものだ」という時代が、いよいよ終わっていくのですね。
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。
勉強はスポーツだ。ジャイアントキリングをおこせ!
4月は新学期の季節なのですが、今年はコロナウイルスの影響で、なんだかいつもと違う春です。本来ならば、春には今までの自分を「リセット」して、新しいスタートを切るのですが、今年はなんだか様子が違いますね。日本全体がコロナウイルスの不安の中ですが、何より学生の皆さんの学びが止まってしまう事、その事が心配なのです。一教師として、こんな時期だからこそ、学生の皆さんを応援する記事を書きたいと思います。よろしくお願いいたします。
学年末とか後期の成績が出たね。
さて、そうはいっても学年末の成績も出たころですね。
皆さん、どう受け止めましたか。
成績が上がって、うれしい人もいると思うし、下がってしまって悔しい人もいると思う。でも、成績が上がった人にも下がった人にも共通していることは、きっと今、「頑張ろう」と思っていることだよね。 上がった人は、もっと上げたいと思っているだろうし、下がった人は、次こそは上げたいと思っているよね。
だからまず、自分の中の「よし、頑張ろう」って気持ちに素直になって、そこに向き合って、自分をリセットして、新しいスタートを切る心構えを作ろう。
勉強を楽しむには?
じゃあ、まず勉強に向かう心構え=「勉強を楽しくやるにはどうすればいいか」という事について話します。
みんな、勉強は好きですか?
そして、勉強は楽しいですか?
私も中学生の頃は、勉強が大好きではなかったし、すごく楽しいわけでもなかったのです。でも、私が中学生の時に、担任の先生にこんなことを言われました。
「勉強はスポーツだ、というように考えるといいよ」
この言葉を今でも覚えています。
スポーツをやるときでも見るときでもいいんだけど、スポーツの面白いところはどこですか? 一番面白いのは、弱いものが強いものに勝つところだよね。勝てるはずのない相手に勝った時、すごくワクワクするし、感動もするよね。スポーツの世界では、ジャイアントキリングとか言ったりもするけど、聞いたことある?
サッカーでは、前回のワールドカップで、日本がコロンビアに勝ったけど、すごい感動したよね。その時の監督は西野監督だけど、西野監督は1996年にもアトランタオリンピックの時に「マイアミの奇跡」と言われるジャイアントキリングを起こしている。なんと日本がサッカー王国ブラジルに1-0で勝ったんだ。25年前だから、今小中学生のみんなは生まれていないけど、私は今でも鮮明に覚えています。
この試合で、日本は4本しかシュートを打てなくて、ブラジルは28本もシュートをしてる。もうほとんどブラジルがボールを持って、ずーっと攻めてるんだけど、日本はじーっと耐えて、キーパーの川口は神セーブを連発。そして一瞬のスキをついて、フワッてゴール前にボールが出て、キーパーとデイフェンスがぶつかって、こぼれたボールを伊藤テルが押し込んで1点。 びっくりしたし、すごく感動した。
25年たっても覚えているくらいだからね。まさにジャイアントキリング!
大金星、とか番狂わせとか色々言い方はあるけど、このように弱いものが強いものを倒すところにスポーツの感動があるよね。
だから、勉強も同じように考えてみよう。受験だったら、「あそこは無理」って言われたところに合格する、それが醍醐味。1年後や2年後の自分の姿、ジャイアントキリングをやり遂げた自分をイメージして、今日から頑張っていこうぜ。

ジャイアントキリングの秘訣
ジャイアントキリングを起こすには、秘訣があるそうです。 まず一つ目は、「自分が弱者であることを自覚する」という事です。勉強ならば、「自分は天才ではない」という事を自覚する、という事でしょうか。チャレンジャーなんだ、という意識をもって、努力しなくては勝てない、という事を自覚することがスタート地点です。適当にやってても何とかなるんじゃない、っていう甘い考えを捨てて、チャレンジャーなんだ、だから頑張ろう、という気持ちを持つことがスタートです。
次に二つ目は、分析を入念に行う事だそうです。マイアミの奇跡の時は、ブラジルの試合を見て、選手の特徴を分析するだけでなく、ブラジルの新聞も何誌も取り寄せて、細かい情報も収集して、入念に分析したそうです。だから、センターバックのアウダイールがオーバーエイジ枠で入っていたんだけど、直前に入ったので、連携が取れていないこと、経験はあるがスピードがないことが分かっていて、だからデイフィエンスの裏にスペースができることや、ゴール前にフワッと上げたボールで、キーパーと激突することなんかも想定していたんだね。 勉強でいえば、解き直し。これが大切です。間違えた問題をしっかり分析し、なぜ間違えたのか、どう解けばいいのか、という解き直しをしっかりとやっていこう。
最後に3つ目は、ジャイアントキリングは団体競技で起こりやすいそうです。陸上とかの個人競技ではなくて、サッカーとかバスケットとか野球とかの団体競技。これは、なぜだと思う? みんなが一丸になることで、実力以上の力が出るからだそうです。だから勉強も個人競技ではなくて、団体競技だと考えてみよう。 中の良い友達と話し合って、みんなでジャイアントキリングを起こすという意識を共有できるといいね。全員で目標を達成するという意識を持てれば、一人が宿題を忘れたり、怠けたりすれば、みんなに迷惑がかかる。友達みんなでがんばる、一丸になる、そしてみんなが成長できるとすばらしいよね。
まとめ
まとめると、「勉強はスポーツだ」という事。そして、スポーツの醍醐味はジャイアントキリング。強い敵をやっつけることを楽しもう。 そのための心構えは3つ。
① 自分は天才ではないと自覚すること。チャレンジャーになろう。
② 分析をする。だから、解き直しをおろそかにしない。
③ 勉強は団体競技。自分の頑張りは、みんなに波及するし、自分がつらいときはみんなも頑張っているという事を思い出そう。
以上、新学期の心構えの記事でした。
コロナウイルスの中ですが、皆さんが心の中で切り替えて、今日から新しいスタートを元気よく切れることを祈っています。
がんばろうぜ!
平塚中等教育学校の魅力と募集要項
平塚中等教育学校をご存知ですか?
2009年に神奈川県立の中等教育学校として誕生した学校です。神奈川県に誕生した初めての公立中高一貫校であり、県立相模原中等教育学校と同時開校でした。先行して公立中高一貫校を開校した東京都での「都立中人気」も追い風になり、開校初年度からすごい人気を集めました。初年度の受検倍率は、なんと男子5.38倍、女子7.41倍の高倍率。その後、卒業生が高い大学進学実績を示すようにもなり、今もその人気は健在です。
今回は、この平塚中等教育学校、通称「平塚中等」の魅力をまとめてみたいと思います。
アクセス
住所:〒254-0074 神奈川県平塚市大原1-13
まずはアクセス。住所は上記の通りです。平塚駅からは少し離れていて、バスと徒歩で20分、道は平坦です。平塚市総合公園に隣接した落ち着いた学習環境ですよ。
教育理念
教育理念は、Live(生きる)、Love(慈 しむ)、Learn(学ぶ)の3つ。
生きる(Live) ~深い洞察と鋭い感性~
慈しむ(Love) ~高い志と豊かな人間性~
学 ぶ(Learn) ~幅広い教養と光る知性~
これを3Lとして掲げ、次世代のリーダーを育成しています。平塚中等だけではなく、他の中高一貫校の教育理念にも共通するキーワードは、「次世代のリーダーの育成」という事でしょうか。学習だけでなく、リーダとしてふさわしい人間性の育成にも力を入れているようです。
キャリア教育
平塚中等では、社会観や職業観を養う「キャリア教育」にも力を入れています。「かながわ探究」として、神奈川県内の産業施設を職場訪問したり、鎌倉歴史探訪をしたりする、神奈川県の特性を生かした授業も展開されています。地域の産業について理解を深め、そして自分には何ができるのか、という将来のキャリアを考える機会を与えてくれるのは、とてもいいですね。
かながわ探究(職場訪問)
1年:第1次産業
・・・食を支える基本的な産業である農業、漁業の現場や研究施設を訪ねます。
2年:第2次産業
・・・もの作りの現場を訪ねます。
3年:第3次産業
・・・人との関わりを中心とした現場を訪問し、サービス業のあり方を学びます。
生き方を考える
さらに、生き方を学ぶ講演会や分野別進路説明会も行われます。
①海外での仕事 ②公務員 ③IT ④保育士(幼児教育)
⑤マスコミ ⑥製造業 ⑦看護・医療 ⑧銀行・金融
上記のように多くの分野の仕事の経験者の方を講師に招き、将来の職業選択を考えます。中高一貫ですから、高校受験という目先の心配をせずに、しっかりと将来を見据える時間を作れるという事は魅力的です。本来、勉強は受験のためではなく、将来のために行うのですから、将来の自分がどのように生きていくのか、という事を考えるのはとても有意義ですよね。

カリキュラム
6年間を2年ずつに区切ったカリキュラムです。通常は中学と高校の3年間で区切られますが、中高一貫校ではその制約はありません。高校受験がないメリットを活かした編成ですね。
具体的には、基礎・観察期(1・2年)、充実・ 発見期(3・4年)、発展・伸長期(5・6年)に分けた教育計画となっていて、効率の良い授業を展開します。
さらに1年生は1クラスを32人程度に編成し、生徒一人ひとりの 学校生活と学習活動をきめ細かくサポートしてくれるのもうれしいところ。前期課程では国語・数学・英語を基本的に毎日学んで基礎を確実に身につけ、後期課程では応用力を養っていきます。
数学は、多くの私立の中高一貫校がつかっている「体系数学」という教科書を使っています。基本的に5年生までで数3までを終了し、6年次は大学受験を目指した実践的な演習を中心に行います。他の教科も、5年次までにセンター試験で必要な教科はすべて終わらせます。高い大学合格実績の秘密はこの辺りにもありそうですね。
そのほか、毎日10分間読書をする モーニングタイムも設定。前期課程の各学年で週2時 間行われる「かながわ次世代教養」の授業では、伝統文化・歴史、英語コミュニケーション、地球環境、ICT活用の4分野を学びます。様々な取り組みが行われる中で、主体的に学ぶ姿勢を育てていることを感じます。
英語学習
そして、グローバル化社会がキーワードとなっている現代では、英語教育は重要。だから、平塚中等でも英語学習には力を入れています。ポイントのひとつ目はリスニング重視。1~3年生は週1~2時間、外国人講師と英会話を学びます。
さらに特徴的なのが、学校の指導方針でもある「使える英語の育成」の実践です。テストで点数は取れるけど、話すことはできないという一昔前の英語教育とは全く異なるアプローチで、使える英語力を育成してくれるのです。
まず1年次は「聞く」ことを中心に行い、2年次では「イングリッシュキャンプ」という英語漬けの2泊3日のイベントがあります。そして3年次は「スピーチコンテスト」や「イマージョンプログラム」という日本の大学に留学してきた学生とディベートなどをおこなうプログラムが用意されています。さらに4・5年次は「エンパワーメントプログラム」という英語での理科実験プログラムを実施し、使える英語力の育成を行うのです。6年間、体系的に英語力を高めていってくれるのはとても素晴らしいですね。
部活動
部活動も盛んです。全21(文化系11、体育系10)の部が活動していますよ。共学には珍しく、野球部はありませんが、テニス部 (硬式)は2015年に神奈川県新人戦で優勝し、関東 大会および全国大会に出場。弓道部も2017年に関東 大会に出場しました。なかなか頑張っていますよね。
文化系では、吹奏楽部が2016年に神奈川県代表として東関東選 抜吹奏楽大会に出場しているほか、囲碁部 は2010年から6年連続で全国大会に出場しているそうです。
文化系の部活動
科学、吹奏楽、囲碁、合唱、美術、文芸、 家庭科、メディア、演劇、将棋
体育系の部活動
テニス、卓球、バスケットボール、陸上競 技、サッカー、弓道、水泳、バドミントン、剣道、山岳、 ダンス
学校行事
1年次にはオリエンテーション合宿、2年次にはイン グリッシュキャンプ、3年次には広島・奈良・京都への 研修旅行などを行います。
また、郷土芸能鑑賞や神奈 川県内の農林水産業・工業訪問などのほか、体育祭、合唱コンクールなど、多様なイベントを実施しています。学校行事は充実している印象です。
後期課程では、4・5年生の希望者によるイギリス語学研修(2 週間程度)と、5年生全員参加の海外研修旅行(3泊 4日)も予定しています。イギリス研修は良い経験になりそうです。このような機会が与えられるのもうれしいですね。

募集要項
以下に参考として2018年の募集要項を示します。検査日などは神奈川の中高一貫校では2月3日に統一されていて、曜日による変動もありません。その他の項目もおおむね例年通りですが、受検にあたっては常に最新情報をHP等で確認しましょう。
検 査 日/ 2月3日
募集人員/男女160名(男子80名 女子80名)
合格発表/2月10日
手続締切/2月11日
選抜方法/ 適性検査Ⅰ・Ⅱ(各45分)、グループ活動による検査(40分) 、面接/なし
受 検 料/2,200円
グループ活動
やはり、グループ活動による検査が特徴的ですね。どんな検査なのか気になる人も多いと思いますから、紹介しましょう。
グループ活動検査は受検験生を男女別のグループに分けて実施されます。
具体的には、与えられたテーマに対して、まず5分間で自分の考えをまとめ、その後、35分間は8人程度のグループで話し合うという流れです。過去に出題されたテーマ例を見てみましょう。
グループ活動のテーマ例
・県立中等教育学校の行事のひとつである宿泊学習の準備の場面を設定。中等教育学校の6年間でどのように行事に取り組んでいきたいかと、「みんなで力を合わせる」をテーマとした出し物の取組内容について、グループで話し合って1つの案をつくる
グループ活動では、集団の中での人間関係構築力の基礎的な力や中等教育学校で学ぼうとする意欲、目的意識などをみることをねらいとしています。自分の意見ばかり主張して周囲の意見を聞けない人、目的に沿った意見を言えない人、前向きで建設的な意見を言えない人などはマイナスされてしまします。
少し前までは、話し合いの時に進行役を決めたり、書記を決めたりしていましたが、今はそれは禁止されています。フラットな関係性の中で、周囲と協力して一つの意見を作り上げていく能力が求められています。また、多数決なども基本的には禁止です。結論を出すことが目的ではなく、話し合う過程が重要であるという事のようです。
ふだんから、学校や家庭で何が問題になっているか、それを解決するにはどのようにしたらよいかを理由とともに具体的にまとめたり、わかりやすく人に伝える練習を積んでおくことが対策になります。学級会やホームルームなどでも積極的に参加するように心がけることも大切ですね。
各検査の配点は、適性検査:グループ活動:調査書=6:2:1となっています。グループ活動は調査書の2倍の割合を占めているので、合格のためには重要なポイントですね。
まとめ
平塚中等が高い人気を誇る魅力についてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。落ち着いた環境と素晴らしい教育内容があり、高校受験にとらわれないという中高一貫であることのメリットを最大限に生かしたカリキュラムの中で、充実したキャリア教育も行われている点は、本当に魅力的ですね。興味を持った方は、是非説明会などに足を運んでみてください。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
湘南高校 進学実績だけではない7つの魅力
神奈川の雄、湘南高校はもちろんご存知ですよね。旧制中学の六中、県⽴湘南中学校として開校された湘南高校は、2021年には創⽴100年を迎える伝統校です。2010年にノーベル化学賞を受賞した根岸博士、元東京都知事の石原慎太郎氏を排出するなど、言わずと知れた神奈川県のトップ進学校の一つです。今回は、この湘南高校の魅力について語ります。
- その1:設備とアクセス
- その2:伝統と理念
- その3:グローバル教育
- その4:日本一の体育祭に3千人の見物客
- その5:部活動への加⼊率は190%
- その6:アウトプットまでさせる伝統の70分授業
- その7:回復する東大進学実績
- ま と め
その1:設備とアクセス
湘南高校は、小田急線の藤沢本町駅から徒歩7分。敷地面積は約4万6千平方メートルもあり、広いグランドに体育館はなんと2つもあります。現在は首都圏有数の男女共学の進学校として知られていますが、実は湘南高校は1921年の開校以来、「三育(知育、徳育、体育)」を推進し、なかでも「体育」を重視しているのです。だからスポーツ設備も充実しているのですね。1949年の甲子園大会では野球部が全国制覇、1946年にはサッカー部も全国制覇したそうです。
勉強だけではなく、スポーツ・学校行事を大切にして人材を育成しているのが湘南高校の特徴のようです。
その2:伝統と理念
27年務めた初代の⾚木愛太郎校⻑が、教育理念の礎をつくられました。「文武両道で⽇本⼀の学校をつくろう」と取り組まれた伝統が、今も息づいていているのですね。だから湘南高校では、体育祭などの⾏事や部活動が⼤事にされています。「健全な魂は健全な⾁体に宿る」というように、生徒たちは勉学だけでなく、さまざまな形で3年間体⼒をしっかりつけ、⾏事に取り組んでいます。⾏事を企画運営する中では、議論もあれば軋轢もある。そこを乗り越えたうえで受験に向かうのが湘南⾼校の教育の根幹です。
その3:グローバル教育
グローバル化という時代に合わせた教育にも積極的に取り組んでいます。グローバル教育の中で、海外への意欲を強力に後押しするのが、公益社団法人湘友会奨学財団の設立。卒業生たちの寄付を中心として、湘南生に対して海外研修を主とする資金面での支援活動をしてくれているそうです。OBの存在が湘南グローバルの価値をさらに高めているのですね。
グローバル教育の中で行われる海外研修では、1年生、2年生の希望者44名が毎年、イギリスやアメリカに⾏っています。また、湘南⾼校の卒業生でノーベル化学賞を受けられた根岸英⼀先生が特別教授を務めるパデュー⼤学にも、何回か訪問しています。今後はシカゴ、ニューヨークに⾏く予定もあるそうで、とても充実していますね。
さらに神奈川では湘南と柏陽、東京では⻄と⽇⽐⾕、埼⽟では県⽴浦和と浦和⼀女、千葉では県⽴千葉と県⽴船橋の計8校で、夏季休業中にスタンフォード大学での研修も⾏っています。神奈川県の進学重点校とエントリー校の17校で、アメリカのクレアモントにも⾏っているそうです。湘南⾼校では、将来的に⽣徒たちが活躍するところは⽇本だけでなく世界だと考えて、早いうちに海外でのモノの考え⽅を身に付けるような環境を与えているのです。

その4:日本一の体育祭に3千人の見物客
湘南高校の生徒やOBたちは『湘南の体育祭は日本一』だと言ってはばからない人も多くいるそうです。もちろん何をもって日本一なのかという定義は曖昧なのですが、確かにそのスケール感と派手さは地元では有名です。保護者を含め地元から毎年3000人あまりが見物につめかけるのです。もう、それだけですごいですよね。
湘南高校の1学年の生徒数は約360人。40人制で9クラスありますが、9月の体育祭では高1~3年までの9クラスが縦割り9色のチームに分かれて勝敗を競い、大いに盛り上がるそうです。
この縦割りカラーは体育祭だけではなく、実は4月から始まります。まず1年生が⼊学すると、9⾊のトップに⽴っている総務⻑(生徒の代表)中⼼に対⾯式があり、4月後半には陸上記録会があります。これもやはりカラー別対抗です。このころからカラーごとのTシャツが登場し、徐々に熱を帯びて盛り上がっていくのです。
そして、陸上記録会が行われる4月後半ごろから11月上旬ごろまでは、「対組競技」という名目でのスポーツ大会があります。湘南高校のスポーツ大会は、⻑期間にわたって昼休みに、いろいろな種⽬をクラス対抗で行います。1~2日間で一気に行う学校が多いと思いますが、湘南高校では違うのですね。
また、全員強制ではないので、運動の苦手な生徒に無理強いは行いません。運動が得意な人は選手、苦手な人は応援にと、それぞれ分かれて盛り上がります。このようなユニークな企画もすべて生徒が⾏っているところが素晴らしいですね。
そして7月の合唱コンクールが終わると夏休み。そのころから、いよいよ体育祭に向けて本格的な準備に⼊ります。スポーツの得意な生徒は競技を頑張るのですが、それ以外の生徒も各自の得意分野ごとに分担して準備作業を進めます。例えば理系の得意な生徒は大道具や看板づくりなどの設計や制作を担当し、絵の得意な生徒は看板そのものを描くというように。そして「5×6メートルの巨大看板」を9チームごとに制作し、装飾美も競われます。各チームとも実に1年かけてチームワークを育て、企画を練り、看板や仮装、各道具づくりなどの準備を行うのです。
まさに巨大プロジェクトともいえる行事ですね。そしてこのプロジェクトは、全員が参加してやり遂げることに大きな意義があるのです。
こうして4月から11月までは、生徒たちが⾃主的に⾏事を⾏いながら、縦割りカラーで競っていく時期となっているのです。そして11月から3月までは、まさに勉強モード⼀⾊。受験生中心に猛烈に勉強し、追い込みをかけていく時期。このメリハリが湘南高校を全国有数の進学校に押し上げているのですね。
その5:部活動への加⼊率は190%
現在、⽂化部が26、運動部が18ありますが、加⼊率は190%だそうです。なんと、100%を越えていますね。その秘密はもちろん兼部。たとえば野球部員が天⽂部にも⼊っているなど、一人でいくつかの部活動を兼ねている人もたくさんいるのです。
そのほか、部ではないのですが、ダンスや少林寺、落語などの同好会も5つあり、ダンス同好会はテレビで紹介されたりもしたりしています。
兼部といっても、いい加減にやっているのではなく、すべてを⼀生懸命にやっている生徒が多いそうです。だから、合唱部は毎年関東⼤会、全国⼤会に近いところまで行っていますし、⽂化祭では、合唱部、吹奏楽部、弦楽部が⼀緒にエルガーの「威⾵堂々」やベートーベンの「第九」をやったりと活躍しています。野球部も近年神奈川ベスト16まで行ったことは記憶に新しいですし、ラグビーもベスト8まで⾏くことが多いですね。まさに、文武両道です。
その6:アウトプットまでさせる伝統の70分授業
さて、11月下旬になると広い校内から喧噪感が消え、勉強モード全開になっていきます。湘南高校の1時限の授業時間は70分。通常の高校は50分のところが多いと思いますが、20分も長いのですね。そして授業の進行速度は速い。「例えば、森鴎外の『舞姫』に普通の高校が10時間かけるとしたら、ウチは3時間で終わらせる」と湘南高校の教師は話します。
背景には、「前回の授業の復習をして、演習をこってりやり、各生徒の発表などをやるには70分授業が理想的」という考え方があります。だから湘南⾼校では伝統的に、1時限70分の授業なのですね。確かに「理解」に⾄るには、インプットだけではだめで、どうアウトプットさせるかが重要。70分あれば、生徒ひとりひとりのアウトプットを⾒ることもできますから、湘南高校の生徒は理解度が高くなるのだと思います。こうした授業の積み重ねが、確かな基礎学⼒を支えているのですね。
そのうえで、⾏事や部活で鍛えられた精神⼒と体⼒で、集中的に受験勉強をやっていきますから、特に⼤学⼊試に向けて3年生の12月半ばごろからぐんぐん点数が上がっていくそうです。この結果は、⽂武両道をかかげている湘南高校ならではです。
その7:回復する東大進学実績
湘南高校は神奈川県で有数の進学校です。もうそれは誰も疑う余地はありませんよね。東大合格実績もかつては全国トップ10の常連として、当たり前のように70名以上の合格者を出していました。
しかし、私立中高一貫校の台頭の中、1980年代半ばから下降の一途を辿り、2000年代初頭は合格者がついに一桁まで陥落。湘南高校が神奈川で1番とは言えない状況に陥りました。
しかし湘南高校は黙ってはいませんでした。その後、学校改革を推し進めて2012年には久しぶりに東大合格者実績が20人前後にまで回復。その後、2017年の合格実績では東大18人、東工大13人、一橋大6人、京都大学5人となり、この年の国公立大学の合計合格者は156人を数えました。さらに、2018年は東大25名まで大躍進。巻き返しを見せています。
2019年度の湘南高校の東大合格者数は19名。ちなみに横浜翠嵐高校は21名。埼玉県立浦和高校は41名。東京都立日比谷高校は51名。県立千葉高校が19名。私立の中高一貫が実績を伸ばす中、湘南高校は県立高校としてはかなりの回復と健闘をしていると言えますね。さすがは湘南高校です。
ま と め
「文武両道」という伝統を継承しながらも、グローバル教育など時代に即した取り組みもない、生徒ひとり一人の進路希望を大切にした進学指導を実現している湘南高校は、やはり神奈川のトップブランド校ですね。今後も、社会のリーダーとなり世界を変える人材が、この湘南高校から育っていくことを期待したいと思います。
ジグソー法学習って何?
ジグソー法とは、学習者同士が協力し合い、教え合いながら学習を進めいていく学習方法の一つです。このジグソー法は、アクティブラーニングの実践方法の一つとして、昨今注目を集めています。今回は、そんなジグソー法について、概要から具体的な実践方法までをご紹介します。
教えること=学ぶこと
自分が学んだことを誰かに教えなければならない状況に置かれると、新しい情報を吸収する能力が高くなります。友達と一緒に勉強していて、相手に教えているうちに自分の理解が深まっていくような経験ってありますよね。実はその時に、知らず知らずにジグゾー法を実践していたのです。
相手に伝えるためには、自分の頭の中で情報をうまく整理する必要がありますね。その過程で、情報をより正確に記憶できるのです。そして、相手にそれを伝える(アウトプットする)ことで、学習した情報のなかでも特に重要な部分を自分自身が覚えることができるのです。
John Nestojko博士の研究
研究実験をひとつ紹介しましょう。この実験では、被験者を2つのグループに分け、片方のグループには覚えた情報をテストすると告げ、もう片方には覚えた情報を別の人に教えなければならないと伝えました。
実際には、どちらのグループも、覚えた情報のテストを受け、別の人に教えることはしませんでした。それでも、別の人に教えることになると思っていた被験者のほうが、テストで良い結果を出したのです。
不思議ですよね。この違いは、なぜ生まれたのでしょうか。
この研究の筆頭著者John Nestojko博士によれば、この研究結果は、学習前や学習中の被験者の心がまえ次第で、新しい情報の学習効率に大きな違いが出る可能性を示しているそうです。
「心構え」の違い。それだけの事?って思いますが、それが学習結果に違いを生むというのです。
「比較的簡単な指示を与えるだけで、被験者の心がまえを良いほうに変えることができます」とNestojko博士は説明しています。
私たちに自覚はないのですが、あとで誰かに教えなければいけない情報を覚えようとする時には、無意識のうちに、学習方法が効率的なものになる傾向があるそうです。
「分かりやすく伝えなければいけない」という意識が、「何が大切なのか」、「これらのことはどのように結びついているのか」、「なぜそうなるのか」など情報を注意深く整理していくことにつながるという事なのでしょう。そして、結果的にそれが、高い学習効果として現れるのですね。
なるほど、素晴らしい。
ひとりで勉強するときも実践できる
この方法は、一人で勉強するときにも実践できそうです。つまり、誰かに教える、または見せるつもりで、ノートに覚えたことを書きこむだけでもノートの書き方が変わるかもしれません。自分だけのノートではなく、誰かに見せて、伝えるために書くという意識を持つだけで、ポイントの強調、分かりやすさの重視などの意識が生まれ、学習効果を高めることにつながります。

ジグゾー法の具体的な手法
では、次にジグゾー法の具体的手法についてお話ししますね。ジグゾー法は以下の5段階で進めていきます。
問いの設定➡エキスパート活動➡ジグゾー活動➡クロストーク➡評価
なんだか難しそうですね。でも大丈夫。一つずつ確認していきましょう。
①問いの設定
まず、教員が問いを設定します。この問いの設定時に気を付けることは、既に知っていることや、3つか4つの知識を部品として組み合わせることで解けるものになるように設定することです。そして、その問いを解くのに必要な資料を、知識のパートごとに準備しておくのです。
②エキスパート活動
生徒、児童は、「問い」に対して一人で思いつく答えを書いておきます。
その後、同じ資料を読み合うグループを作り、その資料に書かれた内容や意味を話し合い、グループで理解を深めます。この活動をエキスパート活動と呼びます。
③ジグゾー活動
次に、違う資料を読んだ人が一人ずついる新しいグループに組み替え、さきほどのエキスパート活動で分かってきた内容を説明し合います。同時に他のメンバーから他の資料についての説明を聞き、自分が担当した資料との関連を考える中で、理解を深めていきます。理解が深まったところで、それぞれのパートの知識を組み合わせ、問いへの答えを作ります。この活動をジグソー学習と呼びます。ジグゾーパズルを埋めていくように知識を組み合わせて答えをつくっていくのですね。
④クロストーク
答えが出たら、その根拠も合わせてクラスで発表します。互いの答えと根拠を検討し、その違いを通して、一人ひとりが自分なりのまとめ方を吟味するチャンスが得られ、一人ひとりが納得する過程が生まれます。この活動をクロストークと呼びます。
⑤授業の評価
はじめに立てられた問いに再び向き合い、最後は一人で問いに対する答えを記述してみます。初めの問いと終わりの問い(同じ問い)の解答を比べ、記述の内容が深まったか、記述の分量が増えたかで、授業の評価を行います。
まとめ
従来の教師が生徒に知識を一方的に教え込む、知識詰め込み型の授業スタイルでは、生徒が受け身の学びになりやすいのが問題でした。それに対し、知識構成型ジグソー法では、生徒同士が対話を通して、主体的、協働的に問題、課題に取り組んでいくことで、学ぶべき内容が真の知識として生徒に定着することを目指します。
生徒は対話を通して互いに教え合い学び合いますが、人間は、そのように「教える」ということができるレベルになってこそ、その内容が真の知識として定着すると言えるのです。加えて、思考力、発想力、表現力、コミュニケーション力等、21世紀のグローバル社会で必要とされるさまざまな能力の育成にも効果的です。
今後の教育現場でさらに注目が高まっていくであろうジグゾー法についての記事でした。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
本番力を高める 〜メンタルトレーニング〜

こんにちは。ORIONです。
入試シーズンですね。実力が同じなら、合否はどこで別れるのでしょうか。試験当日に持てる実力を余すところなく発揮するために必要なメンタルを備えているのか。つまり、気持ちの部分です。スポーツでもそうですが、最後はやはりメンタルです。
ここぞという時に力が出せない」「普段はできているのに緊張して失敗してしまった」そんな経験はありませんか。反対に「チャンスに強い」「いざという時に必ず決めてくれる」という頼れる人も周りにいませんか。同じ能力を持っていてもその力を本番で発揮できるのか、できないのか、その違いはメンタルです。
今回はそのメンタルを強化するトレーニングについてまとめます。
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